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定年後の「時給」を考える──自由とお金のバランスとは?

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こんにちは、まどわくです。
私は2024年3月に定年退職し、無職になってまもなく1年です。

障害者手帳を取得していたことから「就職困難者」と認定され、これまで360日間の失業手当を受給してきました。

この先どうするかを考える中で、最近は求人情報をよく見るようになりました。そして、まず目に飛び込んでくるのが「時給」です。

目次

103万円の壁と最低賃金の関係

話題となっている「103万円の壁」が「年収178万円の壁」へと引き上げられる議論もありますが、その背景には時給の上昇があります。

たとえば、1995年の最低賃金は時給611円でした。それが2024年には1055円に。およそ1.73倍の上昇です。年収103万円も同様に1.73倍して178万円──という計算から、新たな壁が設定されつつあります。

61歳の「就職事情」と向き合う

では、61歳の私にどんな仕事があるのか? どれくらいの時給で、どのくらい働くべきか? 新たな不安が生まれています。

今回は「時給」という視点から、これからの働き方と生き方を考えてみました。

私の「時給」遍歴

私が初めて働いてお金をもらったのは中学生の頃。少年野球大会のお手伝いをして、10時間働いて5000円。時給なんて意識せず、5000円もらえたことで満足していました。

大学時代は、時給600円の飲食店アルバイト。夕飯が無料でついてくることが、学生の私にとっては何より嬉しかった記憶です。

その後、バブル期に企業へ就職。

新卒当時の初任給は月14万円、年収はボーナス込みで約200万円。サービス残業が当然だった時代で、時給にすると800円前後。時給500円以下だったかもしれません。

それでも、当時は「働く=希望」という空気が社会にありました。

ピラミッド組織と時給の仕組み

その後、昇進とともに収入は増え、30代後半には年収600万円、時給換算で2000円。40代後半には部長職となり、好景気の年には年収1000万円を超え、時給5000円に到達することもありました。

しかし会社の組織構造を見てみると、時給は実力というより、「空いた役職に誰かを当てはめる」構造の上に成り立っていた気もします。つまり、能力ではなく「都合」によって決まってしまう面があったのです。

私自身が、その「ピース」に無理やりはめられていた一人だったかもしれません。

38年勤めた会社では、同期7人のうち定年まで勤め上げたのは4人。私以外の3人は再雇用を選びました。

私は、病気の影響もありましたが、継続して働きたいという気持ちにはなれませんでした。

定年後のブログ収入と「自分の価値」

55歳から始めたブログは、5年間の平均時給が1000円程度。時間をかけるだけでは成果に直結しない世界。ですが、そこには自分なりのやりがいはあります。

時給500円から5000円まで経験した私が思うのは、多くの仕事は、時代の流れで基本的な時給が決まり、そこに経験や知識という付加価値が積み上がり、時給が上がる仕組みなのかと考えます

現在の最低時給とハローワークの現実

現在、日本の最低賃金の全国平均は1055円。東京都は1163円、神奈川県は1162円、大阪府は1114円。一方で、地方では1000円を下回るケースも珍しくありません。

私が通っているハローワークでは、ほとんどの求人が時給1000円程度。通訳やプログラマーなどの専門職は、時給2000円を超える求人もありますが、そうした職に就くには専門的スキルが必要です。

老後資金シミュレーション

さて、定年後の1年間にかかった支出は約500万円。そのうち住民税と健康保険で100万円ほどかかりました。これらを除いた実生活の費用は年約400万円と仮定して、80歳までの19年間をシミュレーションすると…

  • 支出:400万円 × 19年 = 7600万円
  • 収入(年金):140万円 × 3年 + 250万円 × 16年 = 4420万円
  • 差額(不足)3180万円

この不足分をどう補うか。例えば、今後10年で1000万円稼ぎたいとしたら、年収100万円が必要になります。

収入目標から逆算する働き方

例えば、今後の累積収入目標を1000万円とします。

年収200万円なら5年で達成できます。

年収200万円を得るには、時給1000円で月168時間とフルタイム働くことになってしまいます。再就職したいわけではないので選びたくない選択です。

また、時給2000円なら月84時間で良いことになりますが、61歳のただのおじさんに、時給2000円の目玉求人があるでしょうか?


反対に、どの程度の時間で働きたいのかと働く時間を限定して考えてみます。

週2日で14時間くらいなら、余裕があって良いように感じます。

年間50週とすると、700時間になり、累積1000万円稼ぐには、

・時給1000円だと:年間70万円なので14.3年
・時給1500円だと:年間105万円なので、9.6年
です。

加えて、ブログ収入を加味すれば、さらに達成までの期間は短縮できます。

余裕のある時間で、楽しく働くのが理想であり、少しづつ、色々な仕事を経験できるようにしたいと思います。

確かに、必要な収入や支出は、今後変わってくるはずですが、そんな時は、その都度考え直せば良いだけです。

まとめ──自由な時間とお金のバランス

残り20年程度の健康寿命において、自由な時間を優先して楽しく過ごしたい。

そして、80歳以降も、畑で野菜を作るくらいの元気が残っていて欲しいものです。

そんな体力を維持するためにも、無理のない働き方を模索したい。

61歳になっても、不安や悩みは尽きませんが、「なんとかなるさ」で良いでしょう。

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